ローソク足分析とは?テクニカル分析指標①
別記事で、バイナリーオプションにはテクニカル分析指標の存在についてご紹介しましたが、今回はその中でも非常にポピュラーな”ローソク足”という分析手法についてご紹介します。
ローソク足とは?
ローソク足チャートは、日本の江戸時代に生まれた伝統のあるチャートで、現在では海外でも広く使われています。
一定期間の相場の4本値(始値、高値、安値、終値)を用いて一本の棒状の足を生成したもので、相場の状態や流れを一目でわかるようにしたチャートをローソク足チャートといいます。
ローソク足は、株価を判断する際とても大事な指標となってきます。
現在は、テクニカルを指標として世界中で使用されており、「ローソク」は1日や1週間というように時間を区切った時の、始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)、という四本値(よんほんね)を形で表したものとなっています。
このローソク足は実は日本発祥のテクニカル指標で、江戸時代に出雲国の米商人 本間宗久(ほんま そうきゅう)が発案し、大阪・堂島の米取引で使われたと言われています。
ローソク足チャートの陰線・陽線
ローソク足を理解するには、チャートの基本を理解することが必要です。
陽線
陽線はそのときの終値が初値に比べてどのくらい上昇したのかを表したものです。初値に対して終値がどのくらい上昇したのかを表しています。
このケースの場合、そのときの終値が初値に比べて20円上昇したことが分かります 。
上昇相場では、陽線が続くことが多いです。
陰線
陰線はそのときの終値が初値に比べてどのくらい下落したのかを表したものです。
このケースの場合、そのときの終値が初値に比べて20円下落していることが分かります
下落相場では陰線が続くことが多いです。
上ヒゲ・下ヒゲ・同時線
この時の下値の線を下ヒゲ、上値の線を上ヒゲと言います。
もう一つは十字の形をした同時線です。
この線は相場が上下しましたが、結局そのときの終値が初値に比べて同じ値段で取引を終えています。
これは投資家がどっちに取引をしてよいか迷っている状態を表しているのです。
まとめ
ローソク足の知識の基礎がしっかりしていると、ファンダメンタルの知識がなくても、一目で相場の状態をある程度推測することができます。
ファンダメンタルの知識や分析はもちろん重要なのですが、知識の取得や考察には時間がかかり、相場は待ってくれません。
ローソク足の分析により、検討の時間を短縮することで、ファンダメンタル分析と併用した活用もできます。
このあたりが、ローソク足チャートが、広く支持されている理由なのでしょう。