セゾン投信の評判に関して、よく「セゾン投信は危ない」や「悪評が目立つ」といった声が聞かれます。
セゾン投信は2006年からサービスを開始した歴史のある独立系投信です。
ただ、いまではサービス内容やシステムに優れた多数の独立系投信や証券会社が登場し、変化の乏しいセゾン投信の弱みが浮き彫りになりつつあります。
そこで本記事では、そんなセゾン投信のメリットやデメリット、評判・口コミなどを参考に、セゾン投信を客観的に評価していきます。
- セゾン投信は、投信信託を直接販売する独立系投信
- メリットやデメリット、評判・口コミなどを参考に、セゾン投信を客観的に評価
- 近年優れた独立系投信や証券会社が数々と登場した結果、セゾン投信の強みが薄れつつある
- 口コミでは長期運用による優秀な成績を好評する声が多い
- 一方でシステムの使いづらさや手数料の高さを嘆く声も多く、乗り換えを検討する口コミも目立った
結論から言えば、当メディアではセゾン投信の利用をあまりおすすめしていません。
そこで、セゾン投信のデメリットを解消できる「LINE証券」をおすすめしています。
LINE証券は最低投資額が低く、なおかつ取り扱う商品点数も多いため、投資初心者の方であればセゾン投信よりも始めやすい点が特徴です。
いまなら新規口座開設キャンペーンも行っているため、まずは一度公式サイトをチェックしてみてください。
Contents
セゾン投信とは
会社名 | セゾン投信株式会社 |
取り扱いファンド | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド セゾン資産形成の達人ファンド |
販売形態 | 直接販売(独立系投信) |
顧客口座数 | 15万口座 |
分配金 | × |
為替ヘッジ | × |
つみたてNISA | 〇 |
iDeCo | × |
セゾン投信とは、2006年6月にサービスを開始した投資信託委託会社です。
一般的な投資信託は、金融商品の販売を行う販売会社と運用を行う運用会社が別々に存在しますが、セゾン投信は販売と運用の2つの機能を担っています。
こうした投資信託の直接販売を行う会社を「独立系投信」や「独立系ファンド」と呼びます。
投資家と運用会社の間に販売会社を挟まないことで、手数料を安く抑えられる点が特徴です。
- 販売手数料:投資信託の購入時にかかる手数料。独立系投信は基本的に無料
- 信託報酬:資産運用や事務管理のための、一定率で毎日発生する手数料
- 信託財産留保額:投資信託の解約時に必要な手数料
セゾン投信の投資信託はファンド・オブ・ファンズ形式
セゾン投信で扱っている投資信託は、すべてファンド・オブ・ファンズの形式となっています。
ファンド・オブ・ファンズとは、1つの投資信託のなかに複数のファンドが構成されている商品形式です。
一般的な投資信託の場合、運用会社などの委託会社が商品内容を組成します。
その場合、株式などの個別の銘柄を選別して1つの投資信託に組み上げます。
一方のファンド・オブ・ファンズ形式では、1つの投資信託に複数のファンドが含まれているため、一度の投資で複数のファンドに分散投資することが可能です。
ただ、「それなら一つひとつのファンドを投資家自身で選別して購入すれば良いのでは?」という疑問が湧くかと思います。
実はファンド・オブ・ファンズに構成されている各ファンドは、ほとんどのものが機関投資家向けで、個人の投資家では原則的に購入することができません。
そのためファンド・オブ・ファンズの強みは、普段買うことができない機関投資家向けのファンドを一度にまとめて購入できる点にあると言えます。
セゾン投信で購入できる投資信託は2種類
セゾン投信で購入できる投資信託は、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2種類に分かれます。
項目 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | セゾン資産形成の達人ファンド |
---|---|---|
運用方針 | 長期視点の分散投資 | 長期視点の分散投資 |
投資先 | 株式50:債券50 | 株式のみ |
リスクリターン | ローリスクローリターン | ハイリスクハイリターン |
販売手数料 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.57%±0.02%(年率) | 1.35%±0.2%(年率) |
信託財産留保額 | 0.1% | 0.1% |
あまりリスクを取りたくない初心者の方は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」がおすすめです。
ある程度投資に慣れ、より高いリターンを求めるなら「セゾン資産形成の達人ファンド」に挑戦してみても良いでしょう。
また、購入方法についても以下の2通りに分かれます。
- 定期積立プラン:月々5,000円から1,000円単位で購入できる
- スポット購入:1回辺り1万円から1円単位で購入できる
セゾン投信のメリット
セゾン投信のメリットは以下の通りです。
- 分散投資による恩恵が大きい
- NISAに対応している
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
分散投資による恩恵が大きい
先述の通り、セゾン投信の投資信託には複数のファンドが組み込まれています。
そのファンドは日本を対象としたものもあれば、ほかにも欧米各国や新興国など30ヶ国以上の投資対象で構成されています。
もし1ヶ国に限定して投資を行うのであれば、その国の経済事情や政治動向に運用成績が大きく左右されますが、対象国の広いセゾン投信はリスクを分散できます。
NISAに対応している
セゾン投信の2つの投資信託は、どちらも「NISA」および「つみたてNISA」に対応しています。
NISAの場合は年間120万円、つみたてNISAだと年間40万円までの投資額が非課税になるため、よりお得にセゾン投信を活用したいならNISA口座を活用しましょう。
上記のような2つのメリットがあるセゾン投信ですが、思った以上にメリットが少ないのは事実です。
それよりもセゾン投信はデメリットのほうが目立つため、当メディアではセゾン投信よりも使いやすい「LINE証券」をおすすめしています。
LINE証券の投資信託は1口100円から購入でき、保有するLINEポイントまで投資に回せます。
もちろん積立投資も可能で、口座1つあれば投資信託以外に株やFXの運用まで行えます。
まだ投資に不慣れな人にとっては、セゾン投信よりも仕組みがシンプルなLINE証券から始めてみてはいかがでしょうか。
セゾン投信のデメリット
セゾン投信のデメリットは以下の通りです。
- 金融商品の選択肢が少ない
- 運用コストが高額になる
- セゾン永久不滅ポイントを活用できない
- 条件を変更する際の手続きが面倒
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
金融商品の選択肢が少ない
セゾン投信で選べる投資信託は、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2種類しかありません。
ファンド・オブ・ファンズ形式をとるセゾン投信は、確かに各投資信託に複数のファンドが構成されており、一見すると便利な金融商品のようにも思えます。
しかし、いくら複数のファンドで構成されているといっても選択肢が2種類しかないので投資家は資産を分散できません。
たとえば1つの投資先に少額しか投資しないと利益額は少なくなりますし、利益を追い求めて高額な資金を投じてしまうと今度はリスクが高まってしまいます。
このように選択肢が少ないというのは大きなデメリットであると言えるでしょう。
特に資産運用に不慣れなうちは、さまざまな金融商品に投資できる総合証券会社を利用したほうが安全だと言えます。
運用コストが高額になる
近年は信託報酬の手数料を安く抑えた独立系投信が続々と登場するなか、徐々にセゾン投信の手数料の高さが浮き彫りになりつつあります。
特に「セゾン資産形成の達人ファンド」の信託報酬は高額で、年率1.35%±0.2%の手数料が必要です。
これに対して、セゾンと提携するバンガード社が扱う金融商品と比較してみましょう。
- VTI(バンガード・トータルストックマーケットETF)
手数料は0.03%。米国市場のほぼ全体に投資する上場投資信託。 - VT(バンガード・トータルワールドストックETF)
手数料は0.08%。先進国や新興国を含む8,000以上の銘柄で構成する上場投資信託。
セゾン投信で扱っている投資信託はバンガード社と協同で開発したものなので、どちらか一方の運用成績が特別優れるというわけではありません。
それなら、より運用コストの安いバンガード社の独自商品のほうがメリットが大きいと言えるでしょう。
セゾン永久不滅ポイントを活用できない
セゾンと言えば、独自クレジットカードで獲得できる永久不滅ポイントが有名です。
しかし、セゾン投信では、この肝心のポイントを投資に生かすことができません。
特に近年はポイント投資が一つの流行を形成するなか、せっかく独自のポイントがあるのにそれを有効活用できないのは大きなデメリットだと言えます。
条件を変更する際の手続きが面倒
見落としがちなセゾン投信のデメリットにUIの使いづらさが挙げられます。
たとえば、セゾン投信で積立投資の掛け金を変更したい場合、Web上だけでは手続きが完結しません。
掛け金を変更するには、わざわざ必要書類を郵送してもらい、必要項目を埋めたうえで返送する必要があります。
Web上だけでさまざまな手続きができるサービスが増えるなか、いまだにアナログな手続きを必要とするのはデメリットと言えるでしょう。
こうしたセゾン投信のデメリットが気になる方には、「LINE証券」の利用をおすすめします。
LINE証券は、金融商品の種類が多くポイントも活用でき、LINEアプリを使って手軽に設定や手続きができるなど、セゾン投信の悪い部分を補うメリットが充実しています。
月額1,000円から投資信託の積み立てができるので、お試し感覚で投資を始めてみたい方に最適です。
セゾン投信の評判・口コミ
では、実のところセゾン投信のメリットやデメリットはどのようなものなのでしょうか。
実際にセゾン投信を利用した人の評判や口コミを見ていきましょう。
9年積立・放置のセゾン投信500万円突破。前にも数年積立放置して,自宅購入にほぼ使ったので約9年のリターン。数字は2種類の投信合計。そのうち「資産形成の達人」特定口座分は元本100万が201万に。運用コストが低ければガチホなのになぁ。でも、500万行ったら愛着湧いて、離せないや
良い評判としては、放置したままで資産が大きく増加したという口コミが多い印象でした。
特にリーマンショック以降は好調な成績を維持しているため、事件直後に参入した投資家たちには大きな恩恵がもたらされたようです。
ただし、リーマンショック時に暴落があったように、短期的には大きな損失を計上することもあります。
セゾン投信を好評していたのは、あくまで5~10年単位で長期的に投資した方が目立っていました。
セゾン投信も解約した分を口座に昨日振り込まれると言ったのに2日経っても振り込まれていない。面倒だわ。近頃の派遣社員か正社員かわからないけど、いい加減な仕事する人間が多い。ホント、約束守らない金融機関とか信じられないƪ(˘⌣˘)ʃ
先ほど「セゾン投信はUIが見劣りする」とお伝えしましたが、それは手続きやシステム面にも表れています。
上記のような事案が発生した場合、金融機関としての評価は一気に下がってしまうでしょう。
最近は手数料がかなり安い商品増えたし、2017くらいからやってるような気がするセゾン投信を続けるか迷ってきた…面倒だからほったらかしだが。触るのめんどいw
メリット面に対してデメリット面が目立つセゾン投信ですが、上記のように投資先を再検討するユーザーも増えているようです。
その理由として、最近は手数料が安かったりWebだけで手続きが完結できたりと、よりメリットの多い独立系投信や証券会社が増えていることが挙げられます。
初心者の方には、「LINE証券」の利用がおすすめです。
LINE証券では、1株単位で株を購入できたり1口100円から投資信託を買えたりと、できるだけ投資初心者が使いやすいようにと工夫を凝らしています。
また、1つの口座だけで投資信託はもちろん、ほかにも株やFXにまでチャレンジできるため、利便性の高い証券会社だと言えるでしょう。
セゾン投信はつみたてNISAにおすすめできる?
初めての資産形成につみたてNISAを活用したいけど、オススメなのかな…?
「セゾン投信」はつみたてNISA口座を開設するにも十分おすすめできます。
つみたてNISAを利用すれば年間40万円の非課税枠が適用されるなど、使っておいて損はありません。
さらにつみたてNISAは、長期的な積み立て投資を推奨している「セゾン投信」との相性もバッチリ。
5,000円から積み立てが可能なので、小額から投資信託を始めたい方はつみたてNISA口座を開くことも検討しましょう。
セゾン投信の利回り
ずばり、セゾン投信って伸びてるのかな?
「セゾン投信」の利回りは、長期的に見ても上昇していると言えます。
以下の表は「セゾン投信」2つのファンドの基準価額の騰落率を表したものです(2021年3月31日現在)。
両ファンドともプラスの値を推移しており、大きなリターンを得ていることが分かります。
セゾン資産形成の達人ファンドは株式100%の運用を行っていることも、大きな伸びの要因ですね。
過去のリターンが将来も約束される訳ではない点には注意して欲しいワン!
セゾン投信とひふみ投信はどっちがおすすめ?
ひふみ投信とも似てるようだけど、どっちがオススメなの?
「セゾン投信」と同じ独立系投信として有名なサービスに、「ひふみ投信」があります。
比較対象に挙げられがちな両社の違いを、以下にまとめました。
投資先や信託報酬手数料などに違いが見られます。
「セゾン投信」と「ひふみ投信」をそれぞれおすすめしたい人の特徴を挙げると、以下の通り。
セゾン投信がオススメな人
- 国内だけでなく海外にも分散投資したい
- アクティブ型の資産運用を始めてみたい
ひふみ投信がオススメな人
- 国内株式メインで投資したい
- 信託報酬を少しでも安くしたい
長期的な視点で見ればどちらも良いパフォーマンスを上げているため、最終的には重視したい基準によって選ぶのが良いですね。
セゾン投信の評判:まとめ
「セゾン投信」とりあえず資料請求してみようかな!
「セゾン投信」の評判を中心に説明してきました。
最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。
- セゾン投信はおすすめの投資信託!
- 2本のファンドを組み合わせて最適なポートフォリオを作れる
- 利回りも長期的に伸びている優秀なファンド
5,000円からの少額積立も可能なので、「投資信託を活用した資産形成をしたい」とお考えの方は検討してみてはいかがでしょうか。